追記:Blender→CLIP STUDIO MODELERインポート時の5つのコツ
コツ1. 面の向き を 確認しておく
たとえば、以下のモデルをBlenderで作成した場合。
特に問題がなさそうでも、一度、「面の向き」を確認しておきます。
そうすると、ドアが赤く表示されています。わずかに壁の上部、換気扇のボタン部分も赤いです。
これをこのままクリスタモデラーに持ってくと、真っ黒になる可能性大です。
面の向きが裏側になっていると、赤く表示されます。
(時折、裏面でも問題なく表示される場合があります。その場合は逆に、表面に向きを変えると真っ黒になることがあります。)
面の向きを修正するときは、該当メッシュを選択して「編集モード」に入り、
赤い面を選択し、Shift + N キーを押します。
すると、右下に下記のパネルが開きます。
*こちらをいじらなくてもキーを押しただけで、向きを修正してくれます。
無事に表になりました。
コツ2. 色の出方がおかしい時はテクスチャ張りにする
モデラーに持っていくと、うまく色が再現されないことが多いです。
モデラー側で数値をいじって色を修正することもできますが、手間がかかるのでおすすめできません。
その場合は、小さな塗りつぶしのテクスチャ画像を用意して、色を指定するのではなく、テクスチャを貼った方が早いです。
*手順
(1)「ノードを使用」を有効化します。
(2)他の設定で影響されないように、特に「サブサーフェス」と「スペキュラー」の値は「0」にしておきます。
(3)ベースカラーの右にある丸をクリック
(4)テクスチャ一覧の「画像テクスチャ」を選択
(5)任意の画像を開いて指定します。
これでOKです。
コツ3. サーフェスがプリンシプルBSDFになってるかチェック
ときどき、セル画調の塗りにしたくてここを「ディフューズBSDF」に変えてしまってる場合があったりします。そのままの場合、真っ黒になる場合があります。
コツ4. 気づかないうちに面が重なっていないかチェック
押し出しや差し込みを繰り返してると、気づかないうちにクリックして面を生成してしまうことがあり、複数の面がぴったりと重なってしまっていることがあります。
そうなると、面の塗りがギザギザになって汚くなることがあります。
エクスポートする前に、「編集モード」で「1」を押して頂点選択モードにした状態で、「A」キーを押して、メッシュを全選択します。
右クリックで開いたメニューから、「頂点をマージ」、「距離で」をクリック。
すると、ぴったりと重なっていた複数の頂点は一つになって、面も一枚になります。
結果は、下に小さくメッセージが出てきます。0個なら重なってる部分がなく綺麗な状態です。1以上であれば、余計な頂点を削除してくれたことになります。
*追記:コツ5. Clipstudiomodelerの場合は三角形化
通常モデル作成するときは陰影が歪むので四角で構成されたモデルを目指しますが、クリスタモデラーの場合は、FBXにエクスポート時、三角形化にしてください。
ジオメトリの欄でチェックができます。
三角形化しないと、多角で構成されてる点がうまくふさがれず、面がはみ出します。
↑ピアノの外側に中の面が飛び出している。
これを三角形化にチェックしてエクスポートすると綺麗におさまります。
コツ6. シンプルなモデリングを心がける
これが結局一番大事な気がします。
余計なベベルやナイフを入れない。うっかり分離してしまった頂点をそのままにしない、など。
特に、GやSキーの前に、Yキーを先に押してしまってうっかりメッシュが分離されてしまい、そのままになっていたりすると、気づいた時に元に戻してあげないと、あとでどこに余計な頂点などがあるのかがわからなくなって、いやな影響を出したりします。
Shift + D で複製するときも、うっかり必要以上に複製してしまってないかを確認するようにします。とにかく何かやってしまった気がしたらCommand + Z。そしてSave。